水戸街道の宿場町として古くから栄えた松戸市

「松戸」駅周辺
「松戸」駅周辺

松戸市は千葉県北西部に広がり、東京都と接している。江戸時代には現在の「松戸」駅付近に水戸街道の「松戸宿」が、「北小金」駅付近に「小金宿」が設けられ、交通の拠点としても栄えた。とくに「松戸宿」は江戸川の渡しの拠点でもあり、大いににぎわっていたという。

松戸市は「松戸」駅を中心とした西部エリア、「常盤平」駅や「六実」駅周辺の東部エリア、「新松戸」駅、「北小金」駅、「馬橋」駅周辺の北部エリアに大別できる。

【西部エリア】行政の中心で、ショッピング施設も充実する「松戸」駅周辺

松戸市役所
松戸市役所

「松戸」駅周辺には「松戸市役所」や「松戸健康福祉センター(松戸保健所)」「松戸市民劇場」「松戸市文化ホール」「松戸市民会館」「松戸市立図書館 図書館本館」など公共施設、文化施設、行政機関が集まり、松戸市の行政の拠点となっている。

「松戸」駅周辺
「松戸」駅周辺

2017(平成29)年12月には「松戸駅周辺地域」が内閣府の「都市再生緊急整備地域」の候補地域となった。民間による都市開発等を誘導し、良好な市街地形成を推進するなど時代に合わせた街へ再生する予定だ。2019(平成31)年4月には「伊勢丹松戸店」の跡地に「KITE MITE MATSUDO(キテミテマツド)」がオープンし、スーパーマーケットを中心に専門店、グルメの店など約50店舗が出店しており、新たなにぎわいの創出が期待されている。

【東部エリア】農村からベッドタウンに成長した新京成線沿線

常盤平さくら通り
常盤平さくら通り

東部エリアは江戸時代、幕府により軍馬を育成する放牧場「小金牧」の「中野牧(なかのまき)」が広がっていた。明治維新後、使われなくなった「小金牧」の跡地では大規模な開墾が行われ、農村として発展した。1955(昭和30)年に新京成線が開通すると、交通の利便性が向上したことから、「常盤平団地」など住宅地の開発が進み、暮らしやすいベッドタウンに進化している。

松戸市立総合医療センター
松戸市立総合医療センター

2017(平成29)年には「21世紀の森と広場」付近に「松戸市立総合医療センター」が移転し生活環境も向上。JR武蔵野線の新駅も検討されるなど今後のさらなる発展も予想される。

【北部エリア】水戸街道の宿場町の名残が残る「北小金」駅周辺

旧玉屋の建物
旧玉屋の建物

北部エリアは水戸街道の宿場町とその周辺の農村として発展した。今も、「北小金」駅近くに旅籠であった「玉屋」の建物が残るなど、宿場町の面影を感じられる。「新松戸」駅にはJR常磐線と武蔵野線、すぐ近くには流鉄流山線「幸谷」駅があるなど交通の結節点となっている。

「北小金」駅
「北小金」駅

周辺には「イオンフードスタイル 新松戸店」や「トイザらス・ベビーザらス 松戸店」をはじめとした商業施設も集まる。新松戸はドラッグストアの「マツモトキヨシ」創業の地としても知られている。また「新松戸」駅の南東の「松戸市公設地方卸売市場北部市場」跡地で、食品スーパーマーケット「サミットストア」をはじめ、シネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ」、フィットネスクラブ「東急スポーツオアシス」など170店舗以上のショップが入る「テラスモール松戸」が開業。買い物の魅力が新たに加わった。

水戸街道の宿場町として古くから栄えた松戸市
所在地:千葉県松戸市