横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ 地域活動交流コーディネーター 横井礼子さん インタビュー

主役は地域の方々。活動の場を提供して応援する「横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ」

東急田園都市線「たまプラーザ」駅は、「渋谷」駅から急行で約20分の場所にある。駅舎上にある複合ショッピングセンター「たまプラーザ テラス」のなかには東急百貨店も含まれ、イトーヨーカドーやコープなどのスーパーも駅前に揃う便利な街。また静かな住宅街、桜やケヤキ、楡などが美しい並木道、広々とした「美しが丘公園」など、好条件をすべて満たす人気の住宅地である。そんな「たまプラーザ」駅上に2013(平成25)年に新しくできた「横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ」。地域活動交流コーディネーターを務める横井さんに話を伺った。

――まずは横浜市たまプラーザ地域ケアプラザの概要を教えてください。

横井さん:2013年3月にオープンしたばかりのこの施設は、横浜市青葉区に11ヵ所ある地域ケアプラザのうち、一番新しいケアプラザです。福祉・保健活動の振興を図るとともに、地域コミュニティの拠点として、地域にお住まいの方々が健康で安心して暮らせるお手伝いをしています。

ケアプラザの大きな特徴は、(1)地域活動と交流の場、(2)福祉保健の相談と支援(地域包括支援センター)、(3)福祉保健サービス(介護保険事業)、の3つの機能が同じ場所に集まっていることです。これらの機能がひとつになったことで、講座を受けるのも福祉や生活上の相談をするのも同じ場所でできるようになり、より身近で利用しやすくなりました。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ

――どんな方がこのケアプラザを利用できるのでしょうか?

地域にお住まいの方なら原則として、どなたでも利用できます。ケアプラザと聞くと、お年寄りや子育て中のママさんなど、支援が必要な人のための施設と勘違いされる方も多いですが、小中学生や障がいをお持ちの方など、誰でも来ていただける場所です。また、福祉保健に関する活動を行い登録申請していただき審査を経て、予約して部屋をご利用いただけます(貸館)。※販売やセールスは禁止

また多目的ホール2(ぷらざる~む)では月・火・木曜日の9:30~16:30の間、お子さんとその養育者が自由に遊べるスペース「おやこあそび場」を設けています。“ねんね”から“たっち”ぐらいまでのお子さんの時間、“あんよ”から未就学児の時間をおおよその目安で設けていますので、安心して利用していただけると思います。またその時間内でリトミックや音楽遊びなどのボランティア活動を行う個人や団体の方が来て下さることもありますので、興味のあるママさんはぜひスケジュールをチェックいただきたいですね。土日は公民連携事業(どにち★ひろば)の会場にもなっています。駅からもすぐなので、「屋根付きの公園」だと思って気軽に遊びにいらしてほしいです。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ

――講座の種類がとても多いと聞きました。

横井さん:月平均20講座ほど開催しています。中高年の方向けのダンスエクササイズやヨガ、現在介護をしている方と介護職の方対象の「おいしい紅茶で癒しのひととき」を過ごしてもらう講座、子育て中のママ向けの健康の輪づくり講座、ボランティア活動をしたい方向けのボランティア講座など、ここでは紹介しきれないほどです。また、どなたでも参加できる絵手紙や和布リメイク講座や音楽コンサートなど、とにかくさまざまな方に立ち寄っていただけるよう工夫をしています。ご利用の方から「障がい者向けの講座が少ないのでは?」といったご意見をいただいたら、所内で検討し講座を設けるなど、皆さんのご意見を大切にして進めています。

私たちスタッフの企画するもののほかに、持ち込み企画で実現した講座も多くあります。そんな持ち込みをしやすい環境にしておくのも、私たちの役割だと思っています。

この講座スケジュールは毎月1回チラシを作成し、自治会の回覧板で回していただいたり、掲示板に貼っていただいたり、なるべくたくさんの方々の目に触れるように地域の方々にもご協力いただいています。産後すぐのママさんや、介護などで孤独感を感じている方など、一歩外に出るきっかけにしてもらえたら嬉しいですね。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ

――多目的ホールや調理室などの施設がありますが、どのように利用されているのでしょうか?

横井さん:多目的ホール1は比較的広さもありますので、体を動かす場やコンサート会場など、さまざまな用途で利用されていますし、地域ケアルームやボランティアルームは盆踊りの会や歌の会、自治会の集まりなどにも使われています。調理室はパン教室などの講座のほか、イベントの際にお土産のクッキーを焼いたりということにも使用しています。調理室は、今後配食サービスの団体などができた時にもどんどん活用していただきたいです。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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――「地域活動交流コーディネーター」というお仕事は、具体的にどんなことをされているのですか?

横井さん:コーディネーターは、青葉区にある11のケアプラザに各1名ずつ配置されています。地域の方々の主体性を引き出し育てること、地域の問題を吸い上げ困っている方を専門家につなげることなど、基本的には地域の方々に活動の場を提供し、応援することです。あくまでも主役は「地域の方々」。このケアプラザを拠点に、地域の方々が生き生きと楽しく健康に過ごせるようになれば幸せです。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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――本日開催の「ママの健康の輪づくり講座@たまプラーザ 秋講座『かわりばんこ保育でピラティスを楽しもう』」について教えてください。

横井さん:『かわりばんこ保育でピラティスを楽しもう』は子育て支援を行っているグループ「チームWITH」と共催する自主事業です。40名定員のうち半数ずつでピラティスレッスンと子どもの預かりをし、次に交代するユニークな取り組みです。ですから、預かりのママたちは自分の子どもとパートナーの子どもの2人を見ることになり、館内の少し離れた部屋で預かります。ほかのお子さんを預かるという体験がとても大切。パートナー組みはこちらで行い、お互い子どもを預け合うので、ママ友との新しい出会いにもなります。

ピラティスのレッスンは最初は筋肉痛になるほど適度にハードなレッスンですが、それだけ効果も大きいようです。産後の運動不足解消や心と体のリフレッシュに役立てていただいています。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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――地域ケアプラザの活動をしていて心がけていらっしゃることはどんなことですか?

横井さん:とにかく集まりやすい雰囲気・空気づくりをすること。お馴染みの方でも初めての方でも、同じように声をかけるようにしています。肩肘を張らずに、気が付いたら皆さんがここに集まっていた、という自然な気持ちでここに来られるような場にすることですね。

そして、地域包括支援センターには主任ケアマネジャー・看護師・社会福祉士の専門職がいますので、気軽に安心して相談していただけ、地域の方々に頼りにされる場所になることです(相談料無料)。

またこの地区は生活意識が高く、街への愛着もひとかたならぬものがあります。そして何より地域力が強く、引きこもりなども地域の力で解決もしていらっしゃいます。ですから私たちはあくまでもそのサポート役、地域の皆さんの持っている力を引き出すのが仕事で、あくまでも地域が主体だということを心がけています。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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――今後の目標についてお聞かせください

横井さん:オープンして1年足らず(取材時時点)ですが、現在150以上の団体やサークルにご登録いただき、それぞれの活動を活発に行なっています。これからもっともっと、このケアプラザの存在を知ってもらい、広めていきたいですね。

また地域の方々同士で交流もでき相談もできる場所ですから、地域の活動拠点として有効活用していただきたいです。こちらも力まずに、自然に専門的な支えができるようになればと思っています。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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――横浜市青葉区エリアの魅力は?

横井さん:「たまプラーザ」駅周辺は便利に発展していて、少し歩くと畑があったりとのどかな風景が広がっています。地域愛が強いというお話もしましたが、お祭りなども昔からの習わしや地域に根付いた行事も多いエリアです。転入していらした方々も、そんな行事に参加するうちに、いつのまにか仲良くなっている、そんな雰囲気があるようです。地元の風習を大切にしながらも、活気のある魅力的な街だと思います。

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
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横井礼子さん

横浜市たまプラーザ地域ケアプラザ
地域活動交流コーディネーター
http://www.thsa.jp/
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※この情報は2013(平成25)年12月時点のものです。